スワンのブログ(仮)

働くのが嫌すぎて新卒で入った会社を辞めたニートの日記です。

漫画『君の膵臓をたべたい』読んだ感想

原作の なろう小説が書籍化され、様々な賞を受賞してコミカライズ、更には今年に映画化される予定という、今勢いに乗っている作品です。

俺が読んだのは漫画版だけですが、この作品を通して色々思うところがありました。

 

まずざっくりと内容紹介。

 

男子校高校生の主人公は、落ちていた日記を読むことで、クラスメート(女)が膵臓の病気でもうすぐ死ぬことを、家族以外で唯一知る人物になる。

彼女と交流を通して、人の生死やポジティブな人生観に気付かされて少しづつ変わってきた。しかし彼女もまた自分一人で生きようとしていた主人公に興味を持っていた。…って感じ。

 

ヒロインの咲良(さくら)と過ごすことによって、内向的だった主人公の心が少しづつ外に向かうっていう話なんだけど、読み終わった後に色々考えてハッとした。

咲良の価値観は、俺がかつて仕事を辞める前に考えていたことばかりで、そして実際に仕事を辞めてからはその考えは薄れていて、対照的な引きこもりの主人公の境遇に置き換えられるような日々を過ごしていることに気付かされた。

 

例えば印象に残った咲良のセリフ。長いから要約だけど

 

  • 死に直面することで生きてる実感が持てるようになった
  • 出会いや出来事は偶然ではなく自分が選択した結果
  • 自分一人では自分が生きていることがわからない。 自分と人との関係があるから、自分が生きているということが実感できる

 

って感じ。だいたい大きくこの3つだと思う。

 

ああ、俺にも確実にそう思ってた時期があった。仕事を辞める前は。

働いてたときは、働きたくない。仕事辞めたいと思わない日はなかった。

もし明日死んだ時に、この苦痛な日々開放されないまま死ぬことになったら後悔すると思って仕事を辞めた。

実際に仕事を辞めて平穏な毎日を取り戻してからはそれが当たり前になっていて、明日死んでも後悔しないようにっていう考えが希薄になっていた。

 

普通に生きてる人は生きるとか死ぬとかにあんまり興味ないよね。
死に直面してよかったことといえばそれだね。
毎日生きてるって思って生きるようになった。

 

普通に生きてるから気付きにくいこと。

死と向き合うことで気付くこと。

 

あの頃の俺は今よりも自分の人生に関心があった。やりたくない仕事をこの先何十年も続けて消耗させることに危機感を持っていた。

そしてこのまま待っていても何も変わらないこと。腐った毎日を自分で断ち切ってまた選択をし直すことが必要なこと。これも昔の俺が考えていた。

 

昔の俺も、ヒロインほど社交的じゃないし人と関わるのは9割面倒だったけど、他者との交流は必要だと思っていたし、実際仕事をしていて、毎日同じ職場で人種の違う人達と固定された人間関係に嫌気が差して、色々な人と知り合って価値観を共有できる仲間を探したかったのも辞めた理由だった。

 

仕事を辞める前は、咲良と同じことを考えていたのに、実際に辞めてからは、社会から隔離された毎日。家で大半を過ごしストレスや脅威がない生活。

居心地の悪さを感じてるわけではないし、上手くいかないことがない生活は平穏で快適だけど、アニメや本などの創作の世界に没入するばかりで、自分の人生や生き方に対して向き合うことや、他者との関係を築こうとする意欲がいつしか抜けてしまっていた。まさにこの作品の主人公ではないか。

 

主人公が咲良に気付かされたように、俺もまた咲良に、昔の自分の存在と、自分の人生を見つめ直して人生を充実させる考え方に気付かされた。

自分自身と向き合って、日々をもっと真剣に生きなければいけないと気が引き締まった。

 

 

君の膵臓をたべたい(上) (アクションコミックス(月刊アクション))
桐原 いづみ 住野 よる
双葉社 (2017-02-10)
売り上げランキング: 3,044

 

余談

博多駅のコンコースのラーメン屋が、何度か行った店で親近感が湧いた。

美味しいのでこれを読んだ人で博多に行く機会があればぜひ。