スワンの日記(仮)

アクティブニートになりたい

秒速5センチメートルのアニメ・小説、月がきれい

秒速5センチメートル

 

実らなかった初恋。

 

 まず自分用にあらすじの要約。

 

小学生の時に転校してきた女の子。
価値観を共有できた仲間であり、友達であり、大切だった人。
ずっと一緒だと思っていたのに互いの引っ越しで離れてしまう。

会えなくなってからは、自分ができる目の前のことに精一杯向き合おうとして、新しい彼女もできたが、やはり忘れられない思い出を引きずったままでは上手く行かなかった。仕事も燃え尽きてしまい会社を辞めてしまう。

ある時、偶然にも一番大事だった人とすれ違う。
2人は振り返ることなくすれ違い、結ばれないまま終わってしまった。
前に向かって進んでいる彼女のように、新しい人生を歩んでいこう。

 

そんな感じ。

 

 

秒速のアニメの感想


面白かったか面白くなかったかでいったら、どっちでもない。


なんだろう、この作品に対する評価って、個人的には面白いかどうかって評価は的外れだと思うんだよな。ストーリーも昔の思い出ってだけで別に言うことないし。

少年だった頃の思い出というノスタルジックな世界観と映像美と音響で、どうやって視聴者の心を揺らすかって作りをしてるから、何がおかしいかとかそういう視点で見ること自体が見当違いだと思う。
そういう視点は子供向けの作品に大人目線で指摘するみたいな無粋さがあると思う。作り手のコンセプトを汲み取った評価をしないといけない。俺はおすすめできるかと聞かれたらまず見てみろと言いたい。見終わって何かしら心が動いたんなら見る価値あったと思う。

 

内容的には、過去の美しい思い出を引き摺って前に進めない貴樹に共感できたな。

主人公が囚われていたのは明里に対する恋愛感情だけじゃなくて、その時の出来事、その時の空気感、その時の自分や自分が思ったこと全てを引っ括めて思い入れがあったんだろうね。わかるわ。恋愛ではないけど、俺が死んだ目で働いてたときの事を思い出す。あのときの俺は毎日を耐えるのに過去の美しい思い出だけが心の支えだった。

ピークだった時は会った知り合い全員に、昔に戻りたいと思わない?って聞いて回った。俺だけじゃない誰でも現状に不満があって過去を賛美する心があると思ってたから。
でも期待に反して戻りたいって答えた人はいなかったな。
同じフィールドにいた筈の仲間は皆前進しているんだ。今を過去と比べて前進していると確信しているし、これからも前に向かっていこうとしている中、俺だけが置いていかれるんだなと思った。このままじゃ前に進めないと思った。

 

まあ彼は俺と違って絶望や苦痛を直接感じていたわけじゃないけど、過去に囚われて前に進めないっていう境遇には共感せざるを得なかった。作中では貴樹はささやかな奇跡によって過去を振り切ることが出来たが、俺の場合は自分で動かないと打開できなかったけど。

 

ノベライズとしての感想


3章の秒速5センチメートルは、アニメでは一番短い30分だったけど、小説では一番長かったし、アニメで挿入歌と一緒に断片的にカットされてたところが細かく描写されてて補完として満足できた。1、2章はアニメだけ見とけばいいかなって感じ。

 

明里が遅れた電車を待っていたシーン。
アニメでは待ってただけだったけど、ノベル版ではいつまでも待ってるよという明里の独白をはっきり描写してくれててグッときた。

 

ネットを見てると、初恋の人を忘れられずに仕事を辞めてしまったメンヘラ男と認識されてること多いし実際アニメだけだとそういう風にも見えたし、最後の踏切のシーンでは本当に欲しかったものはもう手に入らなかったことに気付かされたバッドエンドっていう解釈する人が多かった。
俺も最初はそう思ったけどもう最初に見たときと同じ見方は出来なくなったわ。

あれは昔と決別して新しい自分と歩んでいくというポジティブな終わり方なんだと監督の真意がはっきりと書かれている。
だからこれはハッピーエンドというか終わりじゃなくて始まりなんだよ

 

アニメの内容を理解するには原作者の書いた小説は必読すべきだと思った。君の名は。のノベルを読んでないのは勿体無いことのような気がしてきた。読もうかな…

 

月がきれい

 

新海作品ではないけど、最近までやってた月がきれいってアニメ。

スピード感がなかったのと続きが気にならなかったから俺的にはちょっと微妙だったけど、同じく中学生の初恋がテーマで、あれはハッピーエンドで結婚までしたけど、結局初恋の子と結婚までした小太郎と貴樹の違いは、結局のところヒロインを離したくないと思う気持ちの強さだと思ってしまった。

 

貴樹自身、考えてみれば電車で3時間なら毎週会うこともできたって言ってるし、それをやったのが小太郎なんだよね。

大切なものを追いかけてまで守ろうとした小太郎と、余計なことをグダグダ考えてしまい本当に大切なものを手放してしまった貴樹。。。